防災情報

顕著な大雨に関する気象情報

のうてんき

顕著な大雨に関する気象情報

気象庁では2021年6月17日より
顕著な大雨に関する気象情報」及び「雨雲の動き」について線状降水帯をキーワードに
大雨による災害発生の危険度が高まっていることを呼びかけている。

大雨が降ると土砂災害や洪水等の危険が高まるね。

さらに2023年5月12日に気象庁からこの気象情報について新たな発表がされた。

2023年5月25日の13時から
今までよりも最大で30分程度早く発表するというものですね。

顕著な大雨に関する気象情報の確認方法

ちなみに「顕著な大雨に関する気象情報」はどこで確認できる?

気象庁のホームページで確認することができる。
顕著な大雨に関する情報」の発表基準を満たした場合、以下に表示される。

気象情報
 対象地域の府県気象情報・地方気象情報、並びに全般気象情報の一覧に表示される。

雨雲の動き
 対象となる雨域を楕円で囲んで線状降水帯の雨域が表示される。
今後の雨
 1時間降水量、3時間降水量を表示している場合に限り、
  対象となる雨域を楕円で囲んで線状降水帯の雨域が表示される。

府県気象情報・地方気象情報・全般気象情報とは

なるほど。ところで
府県気象情報地方気象情報全般気象情報って何でしたっけ?

気象庁では気象情報を発表する地域によって3種類に分けている。

全般気象情報:全国が対象
地方気象情報:全国を11に分けた地方予報区が対象
※北海道、東北、関東&甲信、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部&奄美、沖縄 の計11か所
府県気象情報:都道府県が対象
※北海道や沖縄県ではさらに細かい単位
 北海道(8か所):宗谷地方、上川&留萌地方、網走&北見&紋別地方、十勝地方、釧路&根室地方、胆振&日高地方、
       石狩&空知&後志地方、渡島&檜山地方
 沖縄(4か所) :沖縄本島地方、大東島地方、宮古島地方、八重山地方

線状降水帯とは

なるほどね。
ちなみに線状降水帯とはそもそも何ですかね?

線状降水帯とは簡単に言うと
新たな積乱雲が次々と発生し通過する線状の降水システム
のこと

積乱雲は、通常上昇流内で降水物質が落下することで下降流が作られ、水蒸気を供給する上昇流が絶たれる。積乱雲は寿命は1時間程度とされる。

上昇流と異なる場所に下降流が形成されれば積乱雲は長命となる。
集中豪雨はこのケースで数時間という時間スケールを持つ。

さらに次々と発生する発達した積乱雲が列をなした、組織化した積乱雲群によって、
数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞し、線状に伸びる(長さ:50~300km程度、幅:20~50km程度)強い降水をともなう雨域を線状降水帯という。

線状降水帯はいつから言われるようになったのか

なるほど。線状降水帯はいつから言われるようになったの?

線状降水帯という言葉は、2000年頃からメソ気象の研究者が使い出したもので、
集中豪雨と同様に、線状降水帯の統一的な定義はないが、1時間~数時間の積算降水量分布で明瞭に認識できるものである。
「線状」と「帯」 という同意義的な言葉が使用されているが、限定された降雨域のイメージを持ってもらい、防災に役立ててもらいたいという思いが込められている。
線状降水帯という言葉は近年の災害を受けここ十数年で頻繁に使われるようになり、
顕著な大雨に関する情報」の中でキーワードとして解説されるようになった。

線状降水帯という言葉は防災に役立っているね。

出典:気象庁ホームページ

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