緯度経度について
のうてんき
緯度・経度は、地球上の任意の位置を決める方法である。
地球を南北方向に見て中心に赤道がある。
南北の位置を特定できる緯度はこの赤道を基準に決められ、赤道を緯度0度とし、南北をそれぞれ90度に分け、赤道の北側を北緯(N)、南側を南緯(S)としている。
東西方向は緯度線で表し、太平洋の中央を南北に日付変更線が走り東経・西経180度線がある。
あまり難しく考えず、地図上の緯度・経度線をイメージしましょう。一番よいのは地球儀を見ると解かりやすいでしょう。
緯度経度線の目安
基本的な地理の知識は気象学において必要である。
北緯40度東経140度の秋田県付近(大潟村付近)、北緯30度東経130度の九州の南海の種子島・屋久島付近(口之島の北東の海上付近)を覚えておくと緯度経度の値は容易に判断できる。
緯度と距離の関係
緯線(地図上の横線)が作る間隔は一定ではない。赤道が最大で高緯度ほど(北にいくほど)小さくなる。一方、経線(地図上の縦線)の1度分の長さ(縦線の間隔)は等しくなる。
気象学での距離計算
気象学では赤道から北極(緯度90度)までの距離を10,000kmと考える。これは地球の円周は40,000kmだからです。
緯度1度の距離は約111km。(10,000kmを90度で割って111.1‥km≒111km)
緯度10度の距離は1111km≒1110kmとなる。
厳密には地球は完全球ではなく、南北に扁平であるので、緯度1度に相当する距離は赤道付近で110.57km、極付近で111.70kmと、1km強の違いがある。参考までに、緯度1度は赤道上で111.32kmになりますが、気象予報士試験の実技試験で区別することはない。
緯度1度/60 = 緯度1分
緯度1分=1海里 ≒ 1.852km だよ。